
シリーズ累計興行収入、125億円を突破した映画『るろうに剣心』。
映画るろうに剣心シリーズの最終章『るろうに剣心 最終章 The Final』。
同作は主人公「緋村剣心」の過去と最後の闘いを描いた映画となっています。
- 映画のあらすじや概要
(ネタバレなしで読むならこちら) - ネタバレ解説
(ネタバレありで読むならこちら) - ラストシーン・エンディング
(結末だけ読むならこちら) - 原作との比較
(改変シーンを読むならこちら)
本記事では映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の見どころ、あらすじや結末をネタバレありで解説していきます。
原作漫画を見事に実写映画化した、見どころ満載の映画になっています!ぜひご覧ください。
[caption id="attachment_8666" align="aligncenter" width="640"] (C)『るろうに剣心』製作委員会[/caption]実写版、映画『るろうに剣心』シリーズ。本作を視聴できる[…]
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の作品概要・キャスト・スタッフ

シリーズ最終章の最後の作品である映画『るろうに剣心 最終章 The Final』。
剣心の十字傷の秘密、そして人斬り抜刀斎の罪の象徴である、「雪代縁」と真正面かた向き合う映画となっています。
監督は前3作と同じく、「大友啓史監督」が務めます。
キャストは緋村剣心役を「佐藤健」。神谷薫役に「武井咲」。
最大の敵である雪代縁役に「新田真剣佑」。ストーリーの鍵を握る雪代巴役に、「有村架純」がキャスティングされている豪華俳優陣となっています。
公開日 | 2021年4月23日 |
---|---|
上映時間 | 138分 |
興行収入 | 6月17日の時点で37.5億円 |
監督 | 大友啓史 |
音楽 | ONE OK ROCK |
キャストor 声優 | 佐藤健 新田真剣佑 武井咲 蒼井優 青木崇高 土屋太鳳 有村架純 江口洋介 |
予告動画 (YouTube) | 映画『るろうに剣心 最終章 The Final』予告編 |
公式サイト | 映画『るろうに剣心 最終章 The Final』公式 |
動画配信 サービス | 『るろうに剣心』シリーズを動画フル視聴 |
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の見どころ※ネタバレなし
重要なアクションシーンのひとつである「飛天御剣流」。難しいアクションですが、大友監督が「実写で可能なアクション」として引き出し、原作と上手く融合させているのが必見です。
特に今回の敵である雪代縁役の新田真剣佑さん。その「アクション・演技」は雪代縁そのもの!ぜひご覧ください。
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』のあらすじとネタバレを解説!

ここからはネタバレありの解説となります。結末を知りたくない方はここまでにしてください。
上海からやってきた男
「上海マフィアが日本に入国した」という情報を元に、横浜駅に向かった警視庁警部補である藤田五郎(斎藤一)一向。
列車の中にいたのは、真っ白の頭髪でサングラスをかけた男でした。
警察は尋問をはじめますが、男の第一声は「抜刀斎の頬にまだ十字傷はまだあるか?」。
警察は男を逮捕しようとし、次々とやられていきます。
ようやく警察によって逮捕されますが、その顔にはうすら笑みを浮かべています。
上海から来た男を逮捕したと思いきや、清国の法律が適用されることで、男は釈放されました。
そして、「姉さんはまだ、あの男を恨んでるんだね」と呟きます。
平穏な日々を過ごす、剣心たちだが…
平穏な日々が流れ、剣心たちは平和な日常を楽しんでいました。
しかし常連のお店である「赤べこ」が、何者かによって砲撃されてしまいます。
剣心と左之助は、砲が発射された山中に向かい、そこで発見されたのが「人誅」という紙です。
「天誅とは、天に代わって人に裁きを下すこと。人誅とは、例え天が裁かなくても己が代わって裁きを下すこと。」
捜査をしていた斎藤は、上海に来日した男が、十字傷について聞いてきたと剣心たちに伝えます。
前川道場、浦村署長宅への襲撃
別の場所では、また事件が起こります。
神谷道場の姉妹道場である、前川道場が襲われたというのです。
剣心と左之助は急いで前川道場に向かいますが、途中、警官隊たちと合流。
そして、「浦村署長と連絡がつかない」と聞かされます。剣心は浦村署長宅へ、左之助は前川道場へ向かいます。
前川道場は、悲惨な状態と化していました。ひとりの男が前川道場を襲撃し、前川道場の門下生、警官隊は全員倒されていました。
浦村署長宅でも、ひとりの男が浦村署長宅を襲撃。護衛の警官隊も全て倒されている状況です。
そんな中、剣心が登場。あっという間に相手を倒しますが、その男は自爆寸前にこう言い放ちます。
「人誅の始まりだ」
雪代縁との再会
赤べこ砲撃。前川道場は壊滅。浦川署長宅の襲撃。
そして、人誅という言葉。剣心は敵が誰なのかわからず、思い悩みます。
帰路に着く途中、真っ白の頭髪でサングラスをかけた男と出会い、剣心はその男の姿に驚愕します。
その男とは昔、妻だった「雪代巴」の弟「雪代縁」。
縁は剣心に姉の復讐を宣言します。
初めて明かされる「人斬り抜刀斎」の剣心
帰路についた剣心は思い悩みます。過去の人斬りの罪をどう償えばいいのか。
しかし、今は目の前の人々を守ることが先決であると認識し、過去と向き合う覚悟を決めます。
剣心は皆を集め、自分の過去のことを話しはじめます。
全ての事件は義理の弟である、「雪代縁」が引き起こし、弟の姉である「雪代巴」とは妻だったこと。
その巴を自分で惨殺したことを皆に話しました。薫は辛そうな剣心を見て、必死で支えていきます。
そんな中、隠密御庭番衆の操と四乃森蒼紫が、京都から東京へ到着しました。
剣心が抜刀斎の時に世話となっていたお寺の神主。
その神主から預かっていた「日記」は、巴が生前に記していたものでした。それを薫が預かることに。
一方、縁のマフィア仲間である「呉黒星」が、上海から到着します。
縁の人誅のために、兵力・武器を用意しており、人誅決行の代わりに、「組織の全てを呉黒星に譲る」という約束を取り付けました。
人誅の始まり
雪代縁による「人誅」が始まりました。
東京の街は砲撃され、縁や呉の準備した兵団が東京の街を襲います。
斎藤は、警察の密偵である張(元十本刀)から、呉のアジトを割り出します。
しかし、それは呉黒星が張を使って仕組んだ罠でした。
剣心は赤べこ砲撃者である鯨波兵庫と対峙。操、蒼紫は八ツ目と戦闘を開始します。
剣心は鯨波のガトリング砲に苦戦しますが、ガトリング砲を破壊し、戦闘不能にします。
鯨波は武士の情けとして、止めをさすよう剣心に言いますが、「もう人を殺めないと誓った。新しい時代に生きてくれ。」とその場を去り、神谷道場に急ぎます。
蒼紫は八ツ目と対峙しますが、持っていたダイナマイトを炸裂させ、八ツ目は逃走。
その際、蒼紫は住民を庇って負傷し、戦闘不能になります。
雪代縁、神谷薫を拉致
その頃、雪代縁は神谷道場にいました。
左之助や弥彦、神谷道場の門下生が勝負を挑みますが、まったく歯が立たず、薫は雪代縁に拉致されます。
その後、剣心が到着。
雪代縁によって薫が拉致されたことを知り、置き土産として残した張の死体に気づきます。
張の口の中に紙が入っており、こう記載されていました。
「この場所にて人誅を下す。」
意外な人物との再会
剣心は過去との決着を着けるために、縁の元に向かいます。
途中、兵団と戦闘になりますが、「操・斎藤・警官隊」が駆けつけて剣心を援護。剣心は屋敷に入ります。
呉の兵団に襲われますが、意外な人物と再会することになります。
元十本刀である「瀬田宗次郎」でした。呉が剣心を倒すために、同盟を結んでいたのです。
しかし宗次郎は、あっさりと同盟を破棄。剣心と共に呉の兵団と戦うことになります。
「行ってください緋村さん、そして見せてください。その剣が人の恨みをはらし、過去に捕らわれている人が前に進めるということを証明してください。」
そう言い残し、残りの兵団を引き受けます。剣心は縁の元に急ぎました。
雪代縁との対決
剣心は縁の元に到着し、戦いが始まります。
復讐に燃える縁に力で負ける剣心。縁は剣心に自決を迫るが、剣心はそれを拒否します。
「お前の姉に対する拙者への復讐は至極同然。しかし、拙者は周りの仲間のため、そして巴が望んだ平和な時代のために、お前を止めねばならぬ」と言い、反撃を開始。
剣心は飛天御剣流奥義を放ち、縁の刃を砕きます。
縁は巴の遺品である小刀で剣心を刺しますが、剣心は望んでその刃を受け入れます。
そして、「縁、すまなかった」と言葉を伝えました。
そこに呉が乱入し、剣心に銃を構えます。駆けつけた薫は剣心を庇おうとしますが、薫を守ったのはなんと縁でした。
縁は呉を殴り殺そうとします。剣心は縁を止め、「薫殿を守ってくれて、ありがとう」と言葉を残します。
その言葉を聞いて、縁は泣き崩れました。
雪代巴の本当の「気持ち」
その後、縁は刑務所に投獄されます。
そして、薫から手紙と巴の日記が届けられます。
そこには巴の剣心に対する「本当の気持ち」が記されていました。
縁は日記を見て、姉の本当の気持ちを初めて理解して、泣き崩れます。
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』ラストシーン・エンディング
ラストシーンは、剣心と薫が巴の墓参りをして終わります。
薫は巴に、「ありがとう」と声をかけます。
そして剣心は巴に、「ありがとう、すまなかった、そしてさようなら」と声をかけ、物語は終わります。
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』感想・結末
- アクションシーン邦画の実写映画No.1
- 原作の世界観をリスペクトしている
- 脚本が絶妙
結末・感想としては、このように感じました。
アクションシーンは、邦画における実写映画NO.1ではないでしょうか。
もちろん、ワイヤーアクションを取り入れているアクションは存在しますが、それを感じさせないアクションシーンに圧巻させられます。
主演の佐藤健さんはもちろん、他の共演者たちも全員、相当の事前訓練をしたに違いありません。それほど、圧巻したアクション映画でした。
また、原作の世界観を実写映画に生かす演出・脚本が素晴らしいです。
原作漫画の実写映画化は非常に難しいことですが、大友監督は見事に映像で体現しています。
原作との比較「改変されたシーン」
原作漫画を実写映画にするにあたり、避けて通れないのが「原作の改変」です。
なぜなら、改変しないと映画の尺に収まらないからです。
- 雪代縁は列車ではなく、船で日本に入国
- 人誅の場所が神谷道場のみならず、街に及んだ
- 原作では乾天門の相手は左之助、八ツ目は斎藤が倒したが、実写映画では乾天門の相手は斎藤、八ツ目は操に倒されている
- 瀬田宗次郎は原作で登場しない
- 原作の重要シーンである「薫の殺害工作」「剣心の精神崩壊」シーンがない
このように、削除された改変されたシーンは多くあります。
しかし大友監督は、原作の世界観を活かしつつ、うまく改変をしていました。
上手く原作漫画と実写映画を融合させ、違和感のないおもしろい映画にしています。
関連・類似作品との比較や共通点
実写版『るろうに剣心』を監督・脚本した大友監督は、これまで数々の作品を世に送り出してきました。
- 大河ドラマ「龍馬伝」
- 映画『3月のライオン』
- 映画『プラチナデータ』
これら全て史実であったり、原作がある作品になっています。
映画『るろうに剣心』の佐藤健が主役で抜擢されたのは、龍馬伝で演じた岡田以蔵が理由でした。
そして龍馬伝も名前の通り、幕末を舞台にした大河ドラマであり、映画『るろうに剣心』のアクションの土台を作れたと言います。
特に夜での殺陣シーンは、ロウソクや月の光を使った上手い描写となっています。
また、大友監督は原作がある作品を、実写映画にするのが上手い監督です。
『3月のライオン』『プラチナデータ』の原作も漫画と小説ですが、どちらも世界観を崩さずに実写映画として創っています。
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』は誰もが楽しめる邦画アクション!

そして誰もが楽しめる内容となっています。
「原作キャラクター=俳優陣の完璧なマッチング」「過去3部作を超えるアクション」など、見どころが満載!
俳優とスタッフひとりひとりの熱い想いを感じさせる映画となっています。
「ハリウッド映画以外で、アクションのある素晴らしい脚本の映画が観たい」という方にうってつけの映画です。
ぜひご覧になってください。
映画『るろうに剣心』シリーズと動画配信サービス
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