「天気の子」のあらすじ・ネタバレ!口コミや評価は!?「君の名は。」とのコラボまで徹底解説!

出典:映画『天気の子』予報

新海誠監督の最新作「天気の子(Weathering With You)」が2019年7月19日(金)に全国東宝系劇場で公開しました!(映画『天気の子』公式サイト

あの大ヒット映画「君の名は。」を作った新海誠の新作となれば、気になる人も多いはず。新海ファンである私も同じです。

公開後すぐ観に行き、「君の名は。」に引き続き映画館で観てよかったと思える作品でした。「世界観・音楽・ストーリーの調和」があり、背景のデザインは美しく、音楽の使いどころも素晴らしかったです。

「天気の子」公式パンフレット

2019年の7月中旬。映画に合わせたかのように梅雨が長く続き、ときおり晴れ間を見せてくれる気候。この天候は「天気の子」を感じずにはいられませんでした。

今回の記事は「あらすじだけ知っておきたい」という方。「もう一度作品を振り返って余韻に浸りたい」という方へ向けた本映画のネタバレな内容です。

前作「君の名は。」とのコラボシーンも合わせて紹介していきます。

映画「天気の子」のあらすじ・内容

出典:映画『天気の子』予報

「これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語だ」

YouTubeで公開されている予告動画ではこのようにはじまり、音楽と世界観が魅せる内容となっています。

主人公はオカルト雑誌のライター業に勤しむ高校生・森嶋帆高(醍醐虎汰朗)と天候を変える力を持っている天野陽菜(森七菜)。

天候の調和が狂っていく時代。地球温暖化や天候の変化が世界各地で激しくなっている現実世界、そんな状況も映画のテーマに組み込んでいることが、新海監督の言葉から感じ取れます。

それでは、本作の内容を知りたい方は以下をご覧ください。本編のネタバレ・結末にふれていきます。「ネタバレは困る」という方は、ここまでにしてください。

「天気の子」のメインストーリーをネタバレ!

それでは早速「天気の子」のストーリーを追っていきましょう。いくつかのセクションに分けたので、見たいシーンだけチェックするもよし、最初から順に追っていくもよし!お好きな楽しみ方をしてください。

物語のはじまりは陽菜の祈りから

母親の見舞いに訪れていた陽菜は、窓のカーテンが揺れる気配を感じ、窓の外に視線を向けます。雨が降る中、雲間から一筋の光が廃ビルの屋上を照らしていました。

そこへ吸いこまれるかのように、光さす廃ビルの屋上へ向かう陽菜。そこには赤い鳥居があり、何かを祀った小さな神社のようなものがありました。

陽菜はそこで母の病が治り、ともに青空の下を歩けるように祈ります。するとどうでしょう。陽菜は突然広大な青空の真っただ中にいたのです。

目前には水滴のような、魚の大群のようなものが漂っている幻想的な風景が広がります。

家出少年の帆高(ほだか)は神津島から東京へ

そのころ帆高は、東京行きのフェリーに乗船。故郷の島を家出したのです。雨を告げる船内放送で人々が船内に移動しますが、帆高は甲板へと飛び出します。すると突然、大雨が降ってきます。

出典:映画『天気の子』予報

圧倒的な水量に船が傾いて、帆高が船から落ちそうになるのを、須賀が助けてくれました。フェリーが東京に到着。帆高は「困ったら自分を頼れ」と須賀から名刺を渡されます。

街で仕事を探す帆高ですが、身分を証明できるものを持っておらず、仕事探しは難航。
マンガ喫茶を後にし、東京の街をフラフラと歩く帆高に警察官が声をかけますが、補導を恐れた帆高は踵を返し逃げ出します。

なんとか警察官から逃げおおせた帆高は、ビルのエントランスに息をひそめているうちに眠ってしまいますが、その後にビルの住人から声をかけられて追い出されてしまいます。

立ち去ろうとしたときにゴミ箱をひっくり返し、その中から紙袋に入った拳銃を発見。本物だとはつゆほども思わなかった帆高は、それをバッグにしまい込み、ビルを後にします。

手持ちのお金が底をつきそうになる帆高。3日連続で夕食をファーストフード店のポタージュスープで済ませていた帆高に、そこでアルバイトをしていた陽菜が「内緒ね」とビッグマックを差し出します。

陽菜のくれた夕食を味わって行動力を取り戻し、帆高は須賀のもとへ行きます。

須賀圭介の会社で働くことになった帆高

須賀の会社に訪れた帆高。須賀の仕事はフリーライターでした。今回の調査対象は「100パーセントの晴れ女」について。調査を手伝った帆高の仕事ぶりを認めた須賀は、帆高を正式に会社の一員として採用します。

「100パーセントの晴れ女」と帆高

会社の雑用をこなしながら東京で暮らす帆高。そんなおり、帆高は男に水商売で働くよう勧誘されて困惑している陽菜を見つけます。

ハンバーガーショップで夕飯を奢ってくれた少女だということに気いた帆高は、陽菜をつれて走り出しますが、水商売の男に追いつかれてしまいます。

出典:映画『天気の子』予報

暴力をふるおうとする男に向かい、帆高はビルのゴミ箱から拾った拳銃を男に発砲。大きな銃声音に、それが本物だと気づき唖然とする帆高。幸い銃弾は外れていました。

陽菜は帆高をあの廃ビルへつれていきます。陽菜は「殺人を犯していたかも!」と責め立て、事の重大さに気づき拳銃を放り投げてうつむく帆高。

そんな帆高に、陽菜はバイトをクビになって稼ぎたかったのだと吐露。帆高を屋上にあるあの赤い鳥居の小さな神社へ連れていきます。

陽菜が神社の前で祈ると、やむ気配すらなかった雨が薄れて日光が差し込みました。調査対象とは陽菜のことだったのです。

晴れ女ビジネスがスタート!

「帆高・陽菜・陽菜の弟の凪(なぎ)」を交えた3人で、天気を晴れにする商売を始めます。最初の仕事はフリーマーケット会場を晴れさせることでした。

なんとか会場を晴れにすることができた一行は2万円の謝礼を貰います。その後も次々と依頼をこなし、ネット上で一躍時の人となっていきます。

そんなとき、立花冨美から「夫の初盆の日を晴れにしたい」と依頼が来ます。冨美のもとを訪れた一行。そこで帆高は、冨美の孫(瀧)から「陽菜の誕生日に何かあげたらどうか」と言われます。

意気込んでショッピングモールのアクセサリー売り場へ向かう帆高。指輪でいいのか思いあぐねている帆高に、ショップ店員は「大丈夫!」と励まします。帆高はその言葉に勇気づけられ、最後の依頼が終わったあとに渡すつもりでいました。

最後の依頼は、須賀の娘「萌花(もか)」のため

テレビに陽菜の映像が流れてしまい依頼が急増。陽菜の疲労困憊した様子に帆高は気づいていました。2人とも、天気を変える商売の休業を考えていたのです。

最後の依頼の主は、なんと自分たちがよく知る人物「須賀」でした。依頼内容は須賀の娘「萌花(もか)が行く公園を晴らして欲しい」とのことだった。

難なく依頼をこなし、須賀たちと一緒に夕飯を楽しむ一行。帆高と陽菜が2人きりになれるチャンスが訪れます。

しかし、お互いに何かを言おうとしてチャンスを逃したそのとき、強い風が2人の間を駆け抜けました。いきなり目前から消える陽菜。

陽菜を探す帆高の上空から声が聞こえます。陽菜は空中にいました。それだけでなく、陽菜をとりまく水滴は陽菜の周りを舞い、陽菜の体は透けていました。

「晴れ女」の力を手に入れたきっかけ

やがて地上に着地した陽菜は、力を手に入れたいきさつを話します。1年前「廃ビル上にある赤い鳥居の小さな神社でその力を得たのだ」と陽菜は言います。

出典:映画『天気の子』予報

陽菜のアパートにてシャワーをあびる帆高。そのアパートに警察がやってきます。帆高の保護者から行方不明者届けを提出されており、捜索が行われていたのです。

しかも銃を発砲した映像が街の監視カメラに映っていたため、銃刀法違反の容疑もかかっていました。帆高に隠れるよう促す陽菜。

弟との2人暮らしに目をつけられながらも、なんとか警察を追い払うと須賀から凪(陽菜の弟)が送迎されてきます。

須賀の車に乗り込む帆高。須賀には帆高誘拐容疑がかけられており、「二度とうちの会社には来るな」と言われてしまいます。

アパートから移動する3人

部屋に戻った帆高が観たのは、陽菜と凪がアパートから出ようとする様子でした。陽菜は捕まる前に故郷へ帰るように帆高に勧めますが、帆高は陽菜たちと逃げたいと言います。

豪雨で冷え込む東京。雨足はとどまることを知らない。3人は乗り込んだ電車が悪天候で運転見合わせになってしまい、しかたなくホテルを探しますが、どこも満室で泊まれません。

途中で警察に捕まりそうになりながらも陽菜の力で乗り切り、ラブホテルに泊まることになる3人。

選択と邂逅 2人の運命は

逃亡の末に見つけたラブホテルでつかの間の休息を楽しむ3人。日付が変わるのを待って、帆高は陽菜に誕生日のプレゼントを渡しました。

ですが、幸せそうな陽菜の口からは信じられない話が紡がれます。陽菜は人柱で、自分の存在を犠牲に「この異常な天気をなおすことができるのだ」という。その話を聞いた帆高は、陽菜を両腕で包み込みます。

出典:映画『天気の子』予報

しかし、その思いは届かず、翌日になって陽菜がいなくなって焦る帆高。帆高は陽菜を探そうとしますが、突然やってきた警察に捕まって連れていかれます。

その途中に青い空を見た帆高は「陽菜が人柱になったんだ」と悟りました。

警察から逃げ出す帆高

帆高は陽菜と再会したかった。思い当たる場所に気づいた帆高は、なんとか逃げだしますが、警察をまくのは容易ではありません。

そこに、凪から連絡を受けた須賀の会社の夏美がバイクで現れ、帆高はそれに同乗します。
しかし、行きついた先には須賀がいました。

帆高の行動を制止する須賀の声は帆高には届きません。以前放り投げた拳銃を手にして強行突破をしようとする帆高ですが、すぐに警官に捕まってしまいます。

陽菜に会いたいと叫ぶ帆高の言葉が心に響き、助け船を出す須賀。ボロボロの非常階段をなんとか登り切り、行きついた赤い鳥居の小さな神社で祈る帆高。

すると、帆高は遥か空の彼方にある草原に居ました。その場所には、陽菜も。陽菜の手をにぎり、その存在を確かめる帆高。空にはうっすらと雨の気配が。

その後雨はやむことがなく降り続け、3年の月日が流れます。帆高は、故郷で高校生活を送って18歳になり高校を卒業。

東京は浸水して、そのほとんどが水の中に埋もれてしまっていました。帆高はまた足を運びます。空から取り戻した陽菜に会うために…。

「天気の子」と「君の名は。」とのコラボシーン

出典:「君の名は。」公式

前作「君の名は。」とコラボされる部分が多く、ファンとしては嬉しいものがありました 。コラボシーンでは映画館内がざわついていたので、私と同じように感じた方も多いのではないでしょうか。

ただ、このコラボシーンは注意して観ないと見逃してしまうことがあります。
「見逃した!」という方、「もしかしてあのシーン?」と再確認したい方のために、登場キャラと出演シーンについて紹介します。

立花瀧 (たちばなたき)の登場シーン

天気を晴れにするビジネスの依頼主である立花冨美。そこへ行った際に現れる青年が瀧です。帆高に陽菜への誕生日プレゼントを提案しています。立花冨美とは祖母・孫の関係です。

宮水三葉 (みやみずみつは)の登場シーン

アクセサリー売り場で、帆高が陽菜への誕生日プレゼントを選ぶシーン。ここで帆高の対応をしたショップ店員が三葉です。名札に「Miyamizu」と記されています。

宮水四葉(みやみずよつは)の登場シーン

陽菜が自らを犠牲にして晴れにした日、青空を喜ぶ女子高生3人の中で空を指差しているツインテールの子が四葉です。SNSでは「四葉どこにいた!?」と登場シーンを見逃した方が大勢いるので、これから観る方は注意してください。

勅使河原克彦 (てしがわらかつひこ)&名取早耶香(サヤちん)の登場シーン

テッシー(勅使河原克彦)とサヤちん(名取早耶香)、この二人は見つけやすい場面にいます。

晴れ女ビジネス最初の仕事場であるフリーマーケット。ここの会場にある観覧車の中に二人がいます。後ろ姿ではありますが、気づいた方も大勢いるようです。

新海誠作品に見る天気の描写

新海監督の作品は、その背景美術の美しさに圧倒されるばかりですが、「天気の描写」もとても美しい世界観となっています。少し過去作を振り返ってみます。

「秒速5センチメートル」

第1話、中学生のタカキとアカリが待ち合わせをして、タカキが何駅も先のアカリのもとへ向かうシーン。このシーンではシンシンと雪が降り続いています。

その雪の描写が「タカキとアカリの間にある途方もない距離感」「2人の前途多難な未来」を表すのにはとても効果的な演出と言えます。

「言の葉の庭」

「天気の子」と同じく、雨がテーマの「言の葉の庭」では、情緒的な雨の降るシーンがふんだんに盛り込まれており、雨が2人の関係を象徴しているかのようです。

「どうせ人間なんてちょっとずつどっかおかしいんだから」という雪野のセリフが雨音とシンクロして、雪野の心の内だけでなく孝雄の生活環境、2人の関係までも表しているようにも見えます。

「天気の子」では陽菜が晴れを祈りますが、「言の葉の庭」では孝雄が雨になることを祈っており、対照的な作品とも言えます。

「天気の子」の天候・世界観

今作「天気の子」でも、雨が一因となって主人公2人が引き合う形に。

雲間から太陽の光が差し込む描写は息を呑む美しさですが、それと反比例して悲しい運命を陽菜にもたらします。プラス要因であるはずの晴れた空の美しさが悲劇を強調しているかのようです。

環境問題をわかりやすく取り上げ、それを日常の世界観に落とし込んだ作品とも言えるかもしれません。

「天気の子」の総合評価

今作も変わらぬ「圧倒的な映像美」はとても目を見張るものでした。RADWIMPSと三浦透子が奏でる音楽の世界観にもマッチしているので、 「音楽」の部分でも存分に楽しむことができます。

これぞ新海ワールド!と感じさせてくれるシーンの数々。この世界観だけでも観る価値ありです。その反面、この壊れた世界でずっと十字架を背負って生きていく2人は「本当に幸せなのだろうか?」「この終わり方でいいの!?」と感じる方もいるかもしれません。

また、物語の背景設定について掘り下げてほしかった部分もあります。
例えば「帆高がなぜ東京にきたのか?」
これは最後まで謎でした。

「天気の子」の評価・評判・口コミ


「天気の子」を観た方々にアンケートを取ってみたところ、半数以上が高評価な結果となりました。Twitterの感想や口コミを見ても「おもしかった!」「また観たい!」そんな声が溢れています。

  • 今回は3回観た!1人で見てたら泣いてたわ。神作品でした。見に行って入場料以上の価値があります。
  • 君の名はとは全く違ったテイストで楽しかったです。代々木会館の中に入ってみたかった。
  • 私的にはイマイチ。ストーリーがわかりにくかった。思ったほどではなかったかな。
  • 映画館でRADWIMPS聴けるの幸せすぎる。「君の名は。」も3回観に行ったけど、今回はこれだけじゃ済まなそうだな。
  • 参考:Twitter

映画を観た感想

本サイトのライターさんや編集者さんも「天気の子」を観たので、感想を聞いてみました。

本ブログ編集者の感想

背景や天気の描写がとても美しかった。美術面においては、いつもの新海節が炸裂。特に、陽菜が晴れを祈るときの水滴が蒸発するようなシーンは「すごく効果的に水の描写を使っているな」といった印象でした。

しかし、設定の面でもう少しな感じも。雨女(男?)は誰だったのか。帆高はなぜ東京に家出するはめになったのか。観る側にわかりやすい説明的なシーンがあってもよかったと思う。

そして、東京の天候は壊れたまま2人が結ばれて終わりますが、本当にこれでよかったのかを考えずにはいられません。誰かを犠牲にして他の誰かが生きているのが世の常ですが、今作では世界を犠牲にして2人の恋愛は実るのです。

新海監督は「社会という大きな重圧に屈することなく己の道を貫け!ということを言いたかったのかな」と私は感じました。

ライター二夜弘樹さんの感想

個人的には、「君の名は。」よりも圧倒的によかったです。

前作は問題がすべて解決して、全員が幸せになるというエンドでしたが、今作では主人公が行動したことによって、世界に悲劇をもたらしてしまいます。

帆高が陽菜を守ったことによって東京が水に沈んでしまいましたが、それでもなお自分の中の正義を信じて、陽菜を助けることを選択します。そこに自分は胸を打たれました。

前半で雨と共に落下してきた魚の正体など、いくつか謎は残りましたが、全体的には見応えのある映画でした。
二夜弘樹さんの記事一覧

RADWIMPSと奏でる映画の世界観

「天気の子」公式パンフレット

前作同様にRADWIMPSの曲と見事にマッチしていて、映像も綺麗なので、背景画と音楽だけでも楽しめる映画でした。窓に付着した水滴の様子。路地裏の描写。細かい所が濃厚に描かれていている背景は、新海ワールドを存分に楽しめます。

天気の子の結末は「意見が分かれるかも」という新海監督。RADWIMPSの野田洋次郎さんも「わかりやすい部分、賛否ある攻めた部分」の両方があると語っています。

「結局、この物語は帆高と社会全体が対立する話なんだ。」新海監督が公式パンフレットそう語るように、映画内でそれが描かれています。

作中で「天気なんて狂ったままでいいんだ!」という帆高のセリフがあり、このセリフには「自然の力は人の手ではどうすることもできない」という現実世界との葛藤が込められています。

英題である「Weathering With You」。これは何かを乗り越えるという意味を持っているので、このタイトルが本作を物語っているように感じました。