
映画『るろうに剣心 伝説の最期編』。
本作は、原作の志々雄真実編(京都編)を最後まで描いたストーリーです。
前作「京都大火編」では、砂浜で剣心を拾った謎の人物(福山雅治)が登場し、今作ではその役が明らかになりました。
アクションが目立っていた映画『るろうに剣心』シリーズですが、今作は剣心を形作ったドラマが描かれていて、感情移入しやすくなっています。
今回の記事では、映画『るろうに剣心 伝説の最期編』を紹介し、以下の内容を解説していきます。
- 映画のあらすじや概要
(今すぐ読むならこちら) - ネタバレ解説
(今すぐ読むならこちら) - ラストシーン・エンディング
(今すぐ読むならこちら) - キャストのコメント
(今すぐ読むならこちら)
「ネタバレなしであらすじだけ知りたい!」という方は、作品概要と見どころだけを、「ネタバレありで読みたい!」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
[caption id="attachment_8666" align="aligncenter" width="640"] (C)『るろうに剣心』製作委員会[/caption]実写版、映画『るろうに剣心』シリーズ。本作を視聴できる[…]
映画『るろうに剣心 伝説の最期編』の作品概要・キャスト・スタッフ
第二作『るろうに剣心 京都大火編』の続編として2014年9月13日に公開された本作。前作の最後では、剣心が謎の男に救われたところで終わりました。
本作では過去の記憶からスタートします。
幼少だった剣心の名前は心太(しんた)。心太が死体の墓を作っているときに、謎の男が現れます。男の名は剣の師匠である「比古清十郎」です。
そんな夢から覚めた剣心は、「再び剣を教えて欲しい」と比古に頼み込みます。
飛天御剣流の奥義習得をするためです。
最狂の敵「志々雄」に打ち勝ち、行方不明の薫を見つけることができるのか!?
本作は剣心と志々雄における「過去との決着」といえる内容となっています。
公開日 | 2014年9月13日 |
---|---|
上映時間 | 2時間15分 |
興行収入 | 43.5億円 |
監督 | 大友啓史 |
音楽 | 佐藤直紀 |
主題歌 | ONE OK ROCK |
キャスト | 佐藤健 武井咲 藤原竜也 青木崇高 神木隆之介 福山雅治 伊勢谷友介 |
予告動画 (YouTube) | 『るろうに剣心 伝説の最期編』予告編 |
動画配信 サービス | 『るろうに剣心 伝説の最期編』を動画フル視聴 |
公式サイト | 『るろうに剣心 伝説の最期編』公式 |
映画『るろうに剣心 伝説の最期編』の見どころ ※ネタバレなし
斎藤はもともと新選組の3番隊隊長で、その時は剣心と敵対していました。現在は警官であり、剣心とは時に共闘する不思議な関係です。
実写版で演じているのは江口洋介。映画一作目から登場していますが、『伝説の最期編』でも見せ場がしっかりと用意されています。
清十郎は剣心が使う「飛天御剣流」の師であり、剣心ですらかないません。演じるのは福山雅治さん。
剣心役の佐藤健さんが、「福山さん以外考えられないくらいぴったり」と言っているほど役に合っています。どのように剣心を導くのかも見どころです。
今作『るろうに剣心 伝説の最期編』では伊藤博文が出てきます。もちろんフィクションですから、劇中のような行動を実際にとっていたわけではありません。
有名な人物がどのように『るろうに剣心』のストーリーと関わってくるのか?興味を惹かれるポイントではないでしょうか。
映画『るろうに剣心 伝説の最期編』のあらすじとネタバレを解説!
それでは、『るろうに剣心 伝説の最期編』のストーリーを紹介していきます。
本編の「ネタバレ・結末」にも触れていくので、「ネタバレは困る」という方は読まないようにしてください。
師匠との再会
薫を助けようと海に流されていった剣心。気を失ってしまい、砂浜で比古清十郎に助けられます。
師匠の元で、剣心は昔の出来事を夢で見ていました。
剣心は、幼い頃から心太という名の通り心優しい子どもです。心太は比古が斬り捨てた無数の野盗を「みんな死ねば同じ」と墓を掘り続け、弔っていました。
それを見ていた比古は剣心を引き止めます。
剣客に似合わないからと、比古は心太に「お前は今日から剣心と名乗れ」と改名させ、飛天御剣流を伝授します。
夢から目覚めた剣心は、薫の安否が心配で見慣れない家を飛び出していくと、そこには師匠がいました。
剣心は薫を探そうとしますが、三日間気を失っていた今となっては、助かっている見込みがなく絶望します。
「拙者には倒さねばならぬ相手がいる」と、比古に教えを乞い、弟子の剣心が何をしてきたのか話を聞こうとしました。
ペリー以来の黒船が再び人々を恐怖させる
その頃、志々雄の乗った巨大甲鉄艦・「煉獄」が浦賀に姿を現し、志々雄は町に大砲を放つと共に“国盗り”の開始を宣言した。
その頃、海岸では突如黒船が通りかかり、見ていた人を驚かせます。黒船は、志々雄の乗った巨大甲鉄艦・煉獄(れんごく)です。
船は街の人々に砲撃をはじめました。
志々雄は「恐怖に訴える方が友好に訴えるより多くの利点がある」と、その地を訪れたペリーの言葉を模して、国盗りに上陸します。
一方の左之助は、いなくなった剣心と薫に落ち着かず、昼間から飲んだくれています。操は蒼紫に斬られた翁を看病し、慕っていたはずの蒼紫を「許さない」と憎んでいました。
剣心の修行に剣を交える比古は、剣心を「この程度か」と凌駕し、剣心から聞いた話に怒っています。
権力に味方をしてはいけない飛天御剣流の教えに反し、剣心が倒幕勢力に加担したからです。
剣心は「人々のためだ」と話しますが、比古は耳を貸さず、剣心に実力の差を見せつけ追い込みます。
志々雄に屈する政府
志々雄の元に、「頬に十字傷のある剣心を見た」という捕縛された漁師が送り込まれてきました。
それを聞き、「ただ国を取るよりいい事を思いついた」と志々雄は言います。
志々雄は、国のトップである伊藤博文を会食に呼びました。伊藤に「何人殺してその地に上り詰めた?」と問いかける志々雄。
それに激怒した側近は刺殺されます。
「座れ!」とパニックになる場を伊藤は鎮め、殺された側近は、志々雄と会う直前に持病で亡くなった事にしました。
志々雄は「俺を焼いたのも政治ってやつか?」と指摘します。「話にならんな」と帰ろうとする伊藤たちを、志々雄の手下が足止めしました。
志々雄は政府に全身を焼かれ、汗をかいて体温調節できません。生きていられるはずのない高熱を体内に宿し、炎を繰り出せるようになっています。
伊藤の護衛は志々雄の配下に殺され、志々雄の恨みは政府と抜刀斎の前任者だった剣心に向けられていました。
そして伊藤の命と引き換えに、剣心を探し出して晒し首へするよう脅します。剣心を晒し首にさせる事で、政府の悪行を民衆に知らしめようとしていました。
指名手配される剣心と生存していた薫
志々雄に屈した政府は、剣心を逆賊として指名手配します。
指名手配を見た斎藤は、政府に貢献してきた剣心を捨て駒にする政府の高官に、「武士の誇りを忘れたようだな」と言い捨てていきました。
左之助は指名手配に怒りを表しますが、弥彦は剣心と薫が生きているからだと喜びます。
二人は東京の神谷道場に向かおうとした時、薫の持っていた手ぬぐいが届けられます。
左之助と弥彦が病室に向かうと、意識のない薫がいました。薫は、偶然通りかかった漁船に助けられていたのです。
師匠「比古清十郎」との修行
比古は剣心を子ども扱いし、昔から変わらない剣心の甘い考えを真っ向から否定します。
防戦一方で戦意を喪失しかけている剣心を鼓舞し、剣心は再び比古に攻撃を仕掛けます。
一方、蒼紫に倒されていた翁は、重症から意識を取り戻しました。
翁は真っ先に蒼紫の安否を気にします。看病していた操は、蒼紫が剣心を狙っていると伝えました。
それを聞いた翁は、蒼紫を止めようと決意します。
剣心に殺意を向ける比古
剣心は「命を捨ててでも、ここで奥義を会得しなければ」と言いました。
比古は呆れて「ならば死ぬか?」と剣心の喉元に串を向けます。
剣心に欠けているものは何か、比古は考える時間を与え、気付けなければここで命を落とす事になると忠告しました。
今まで棒切れで相手していた比古は、真剣を手に取ります。
欠けているものを見出せなかった剣心に、比古は「今のままでは敵に勝てず、もし勝てたとしても剣心の中の人斬りには打ち勝てない」と言いました。
このままでは生涯人斬りの人生に苦しんで、再び人を斬る道を歩むようになります。比古は師匠として、「人斬りに苦しむ弟子を殺めるつもりだ」と刀を向けました。
刀で斬りかかる比古に、剣心は死への恐れを感じます。
剣心に欠けていたもの
剣心は死への恐れを幕末の戦いで捨てたつもりでした。
しかし比古との修行の中で、同時に生き残らなければならないとも気づきます。
以前の剣心は、命を奪った重さから逃れようと自分の命を軽く扱っていました。
自分を犠牲にすれば、誰かの中に悲しみが残ります。その克服には、死への恐怖から生きようとする意志が必要でした。
自分という一人の命の重さも知ってこそ、奥義に繋がります。気づきを得た上で、剣心はあらためて比古と再戦しました。
薫は意識が戻り、剣心と会うために東京へ向かいます。志々雄の言いなりになった政府ですが、裏では志々雄の黒船に対抗すべく、大砲の準備に取り掛かっていました。
志々雄討伐に向かう剣心を邪魔する蒼紫
比古との修行で奥義を獲得した剣心は、急いで志々雄を倒しに行こうとします。そのとき操がやってき、薫の生存を伝えました。
比古は旅立つ剣心に、命を無駄にしないよう念を押して送り出します。操が剣心を迎えに行く間、翁は重症のまま蒼紫を止めに行ってました。
待ち伏せしていた蒼紫と翁は出会います。
志々雄を倒しに行く剣心の邪魔はさせまいと、過去に囚われている蒼紫を解放しようとしました。ただ、翁は何も出来ずに倒れてしまいます。
後から東京に向かう剣心たちがくると、蒼紫はやっとの思いで出会えた剣心に攻撃を仕掛けました。翁は剣心に、修羅に堕ちた蒼紫を殺してくれと頼みます。
剣心と蒼紫が戦う最中、操はお頭と慕っていた蒼紫に攻撃しました。邪魔をされた蒼紫は激昂し、操を蹴り飛ばします。
命の重みを知る剣心に、今ある大切な者から目をそらしている蒼紫では勝てません。剣心が蒼紫を倒すと、翁は亡くなっていました。
翁の思いを無駄にせず、剣心は再び東京へ向かいます。
剣心と伊藤の計画
負傷した蒼紫は操に看病されていました。
蒼紫は「翁の仇として遠慮なくやれ」と操に言いますが、操は他の御庭番衆の分も蒼紫に生きてもらう選択をします。
神谷道場に戻った剣心は恵と再会したのですが、志々雄のいいなりになった警察たちは、剣心を捕らえに道場へ上がり込んできました。
恵は怒りましたが、剣心は警官とまともに戦う事もなく、争う理由がないと逆刃刀を置いて捕まります。
剣心は伊藤の元へ連れてかれ、「お前には生贄になってもらうぞ」と伊藤から言われました。剣心は、志々雄に近付いて倒す計画を伊藤と企てます。
志々雄一派との戦いが始まる
剣心は再び連行され、抜刀斎が処刑されると聞いた薫たちや街の人々が集まりました。
処刑場に連れてかれた剣心ですが、志々雄の姿はありません。
山県は剣心の罪状を読み上げ、途中で言葉を詰まらせます。
十本刀の佐渡島方治 (さどじまほうじ)が罪状を取り上げ、「新政府に殺された罪なき人を読み上げる」と言い、見物人はどよめきました。
そして剣心の首が斬られそうになりますが、斬られてのは首ではなく“縛っていた縄”でした。同時に、処刑人へ変装していた斎藤が正体を現します。
志々雄の手下と警察の戦いになり、剣心たちは志々雄のいる船に乗り込みました。
宗次郎にリベンジし、志々雄にも挑む剣心
そこで剣心は、一度は破れた宗次郎と一騎打ちの再戦します。
修行で腕を上げた剣心は宗次郎に勝利し、敗れた宗次郎はニコニコしていた表情から取り乱して喚きました。
斎藤と左之助も十本刀のメンバーを撃破しますが、警察は剣心たちが船に乗った状態で船への砲撃をはじめます。
山県は止めに入るも、伊藤の命令で砲撃は続けられました。そんな中でも剣心は志々雄に辿り着き、決着をつけに勝負します。
ただ、志々雄の強さに剣心はまったく歯が立ちません。
複数の手練れを相手する圧倒的な志々雄
続いてやってきた斎藤と左之助が共闘し、志々雄に挑みます。
それでも志々雄には敵わず、「抜刀斎は俺が倒す」と現れた蒼紫が志々雄に攻撃をしました。
個々の能力では劣るものの、四人がかりで志々雄と戦います。
力で剣心たちを圧倒する志々雄ですが、志々雄の体は体温を調節できずに長期戦にむいていません。
弱り果てた志々雄は、間に入って剣心を止めようとする由美もろとも剣心を貫きました。
志々雄と剣心は再び一騎打ちとなりますが、剣心の奥義「天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)」で、志々雄に決定打となる一撃を与えます。
志々雄が「地獄で会おうぜ」と言い残すと、自らの体温で焼かれ、笑いながら死んでいきました。
【ラストシーン・エンディング】抜刀斎は死に、平和が訪れる
砲撃が続く中、剣心たちが脱出すると伊藤が現れます。
「抜刀斎は死んだ、幕末の亡霊と共に」と伊藤は言い、剣心に敬礼しました。
平和な季節は廻り、神谷道場で暮らす剣心は「生きて。新しい時代を共に見守って下さらぬか?」と薫に伝えます。
『るろうに剣心 伝説の最期編』の感想・結末
『るろうに剣心 伝説の最期編』では、前二作にも増して激しい殺陣が見られます。中でも見どころなのは、クライマックスシーン。
「ラスボス」であり、強敵である志々雄真実(藤原竜也さん)は、かつて仲間に裏切られて体を焼かれました。
志々雄の愛刀は、その悲惨な過去と重なるかのように炎を発します。ただでさえ強敵なのに、炎も発する志々雄。
剣心・相楽左之助・斎藤一・四乃森蒼紫の4人で同時に戦っても、志々雄は一歩も引きません。
むしろ手練れぞろいでありながら、剣心たちは押され気味になります。これほどの強敵を相手に、剣心はどう立ち向かっていくのか。
前作『るろうに剣心 京都大火編』から続く戦いの最終決着は、手に汗握る戦闘シーンに仕上がっています。
『るろうに剣心 伝説の最期編』を視聴できる動画配信サービス
本作はU-NEXTやアマゾンプライムなど、ビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスで視聴できます。
PandoraやDailymotionなど、海外の動画サイトでも無料視聴できますが、ウイルス感染のリスクがあるのでおすすめしません。
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関連・類似作品との比較や共通点
佐藤健さんが剣心を演じた、映画『るろうに剣心』は、シリーズすべてを大友啓史さんが監督を務めています。
大友監督は2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』において、史上最年少でチーフ演出を担当したことで話題になりました。
『龍馬伝』には蒼井優さん、青木崇高さん、伊勢谷友介さん、福山雅治さんといった俳優が出演しています。
このメンバーは、『るろうに剣心』シリーズでも重要キャラクターであり、『龍馬伝』はパッケージ化されています。
『るろうに剣心』を見た方なら、キャスト陣が重なっている『龍馬伝』にも親しみを持てるのではないでしょうか。
大友監督は、2021年公開の『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』でも、引き続きメガホンを取っています。
『るろうに剣心 伝説の最期編』のキャスト・俳優
本作を盛り上げてくれる、完成度の高い俳優陣を紹介します。
原作に近づけたビジュアルは、原作からのファンも納得のキャストたちでした。
緋村剣心(ひむらけんしん)・佐藤健(さとうたける)

志々雄を倒したのは、緋村剣心(ひむらけんしん)役の佐藤健(さとうたける)さんです。
「~でござるよ」といった、とぼけた侍口調が特徴的な主人公。前作までと違い、シリアスな剣心に出来上がってます。
佐藤健さんのコメント
前半はできるだけ「おろおろ」して、強く見せすぎないように抑えに抑える。そして、吉川晃司さん演じる刃衛との一騎打ちのシーンで爆発する。この二面性をいかに大きく出せるかが、前作で僕が剣心を演じる上でのテーマでした。今回は演じている僕でさえも、剣心がどっちのモードなのかわからないまま突き進んでいます。
出典:アニメ!アニメ!
神谷薫(かみやかおる)・武井咲(たけいえみ)

本作の最後では、剣心から告白とも捉えられる事を言われ、次回作ではどんな関係でいるのか気になります。
志々雄真実(ししおまこと)・藤原竜也(ふじわらたつや)

るろうに剣心に登場する敵の中でも、間違いなく最強最大の敵です。そんな志々雄真実(ししおまこと)は藤原竜也さんが演じています。
全身やけどの包帯巻き姿もさる事ながら、地獄から湧き出てくるようなドスの利いた声は威圧感がありました。
顔が隠れて表情を読めませんが、実は藤原さんはかなり緊張していたようです。
7時間にもおよぶ映画素材を14分に凝縮した殺陣。あっという間に感じられる濃厚なアクションへと出来上がっていました。
志々雄の強さがこれでもかと表現されています。
藤原竜也さんのコメント
面白いキャラクターでしたね。苦悩を抱えながらのし上がってやるという思いで、同じような過去を持つ仲間とともに政府に挑んでいく。絶対悪ではない志々雄の憎めない部分は、共感できるものがありました。
出典:映画.com
相楽左之助(さがらさのすけ)・青木崇高(あおきむねたか)

剣士ばかりの世界で殴り合いをする左之助は、ソードファイトとは違った面白さがあります。肉体と肉体がぶつかり合う音には力強さを感じました。
細かい事を考えないキャラなので、見ていて爽快感があります。
青木崇高さんのコメント
周りが強過ぎますからね(笑)。彼らが超人だとしたら、左之助は観客の方も皮膚感覚がわかるような、痛みがわかるようなキャラクターになったと思います
出典:クランクイン
瀬田宗次郎(せたそうじろう)・神木隆之介(かみきりゅうのすけ)

それ以来感情が欠け、薄ら笑いを浮かべているキャラクターは神木隆之介(かみきりゅうのすけ)さんが演じています。
殺陣では熱い見せ場を作ってくれました。
出演が決まる前から役作りしていたそうで、神木さんのキャラクターにかける思いの深さが伝わります。
初登場時には宗次郎の超スピードを表現し、身体能力抜群な剣心を上回るスピード感ある戦いが印象的です。
剣心とのリベンジ戦では、成長した剣心を相手に激しさを増していました。刀の手数では作中で圧倒的です。
神木隆之介さんのコメント
大友監督をはじめスタッフの皆さんが迫力を増すよう撮ってくださり、非常にありがたいシーンです。速くても迫力があって、ちゃんと一手一手斬りにいっていて、なおかつ速い、というのをこの映画の殺陣で追求していて、そこがすごく魅力になっています。
出典:アニメ!アニメ!
比古清十郎(ひこせいじゅうろう)・福山雅治(ふくやままさはる)

剣心の師匠である比古清十郎(ひこせいじゅうろう)は、福山雅治(ふくやままさはる)さんが演じています。原作でも未知数の力をもった最強キャラです。
「剣心を上回る実力をどう見せてくれるのだろう」と思えば、剣心をいとも簡単にコロコロと転がしていました。一振り一振りには重みを感じ、師匠の風格も備わってハマり役でした。
四乃森蒼紫(しのもりあおし)・伊勢谷友介(いせやゆうすけ)

最強の座を奪いに、前作から一途に剣心を追いかけ続けている四乃森蒼紫(しのもりあおし)を演じるのは伊勢谷友介さんです。
その願いも叶って、本作では剣心と一騎打ちを果たします。二刀流での殺陣はかっこよかったですね。
SNSでもカッコいいという声が多数上がっています。殺陣は、他の俳優さんも口にするように過酷だったようです。
ストイックを自認する伊勢谷さんですら、何度かやめたいと思ったそうなので、現場の熱の入れようが伝わってきました。
映画『るろうに剣心』の主題歌はONE OK ROCK
実写版『るろうに剣心』の主題歌と言えばONE OK ROCK。
今回の主題歌は、いつもの熱くなるロックではなく、アコースティックで愛する人との別れがテーマになっている悲しい曲です。
ボーカルのTakaさんの声はバラードになっても美しい声をしています。幕末時代の流れに葬られた志々雄に対する餞別のようにも聞こえました。
最新作『るろうに剣心 最終章』
2021年に『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』というタイトルで二作連続公開されました。
本作に引き続き豪華キャスト陣が顔をそろえ、原作の「人誅編」がベースになった内容です。
本作までに語られていない、剣心の過去があきらかになりました。
映画『るろうに剣心 伝説の最期編』の総合評価
映画『るろうに剣心』全シリーズを通して言える事ですが、映画の見どころは俳優陣の素晴らしいアクションです。
ただ、今までとの違いは志々雄の圧倒的な強さが見られたこと。奥義を習得する剣心の修行以上に、不条理な世の中に対する志々雄の叫びが強烈です。
本作は大いに満足していますが、十本刀の戦闘描写が少ないのは心残りでした。とはいえ、実写映画として完成度の高い作品でした。
映画『るろうに剣心』シリーズと動画配信サービス
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